ASEANは、別名ASEAN10とも称され、インドネシアやタイ、ミャンマー、シンガポール等が加盟している東南アジア10ヶ国の経済や政治、安全保障等に於いての協力機構です。
日本・中国・韓国は加盟国ではございませんが、ASEAN+3(日中韓)として非常に積極的にASEANへの経済協力活動を展開しております。
過日、新聞やテレビでのニュースでも大々的に報道されました様に、新内閣が発足した際には、組閣直後に総理と副総理がそれぞれASEAN諸国への外遊(外交)を行いました。
どれ程日本がASEANを重要視しているかが一目瞭然の外交政策であると思われます。
2010年時点でのASEAN加盟国の合計GDPは約145兆円にも昇り、日本のGDPの約30%の規模を有しております。この数字は、EU(欧州連合)及びアメリカもメンバーであるNAFTA(北米自由貿易協定)の約15%の規模です。
インフラの整備を筆頭に、今後の東南アジアの経済市場は飛ぶ鳥を落とす勢いで急成長していくことが見込まれております。
その要因となっておりますのは主に下記3点であるかと存じます。
①人件費を低く抑えられることによる海外生産拠点の東南アジアへの
シフト
②ASEAN域内での人口が6億人を超える巨大マーケット
*EU加盟国人口総数である約5億人よりも多い
*NAFTA協定国(アメリカ・カナダ・メキシコ)の合計人口よりも
多い
③貿易が盛んで、輸出入の貿易額が約150兆円(平成22年10月時点)
(出典:外務省HP記載のASEAN経済統計基礎資料)
貿易活性化の引き金となったのは、ASEAN加盟国それぞれによるアメリカやオーストラリア、韓国等の諸外国とのFTA(自由貿易協定)の締結であると考えられております。
関税の引き下げにより貿易を自由化し、経済発展に繋げる、こういった政策/交渉は現在も世界各国間でハイスピードで展開されております。
弊社でも貿易事業は今後の柱として捉えておりまして、ASEAN諸国が関係するビジネス拡大に尽力していく所存です。
日々の業務を行っていく中で、現時点でASEANの勢いを非常に強く感じる国はインドネシアです。
特に、ASEANの本部が置かれている首都・ジャカルタには既に日本企業が進出しており、日本人のビジネスマンが現地での商談や現地工場に赴く際の海外通訳業務には注力させて頂いております。
人口が2億4千万人を超えており、日本やブラジルよりも多く、世界第4位の人口数を誇っております。
ASEANの中でも特に経済成長が顕著であるのはやはりインドネシアであり、今後決して目を離せない存在です。
又、軍事政権にピリオドを打ったミャンマーの政権交代による今後の変革はASEANや日本にとっても建設的な未来に直結すると思われます。既に、インフラ整備を日本に委託しており、今後も政治・経済両面に於いて、日本との良好な関係性は続いていくものと思われます。
タイやベトナム、カンボジア、ラオス等の加盟国、そして既に経済先進国の仲間入りも視野に入っている中進国のシンガポール。
ASEANの光に期待です。

株式会社ゼファートランスレーション
代表取締役 田岡 悠一
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